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即興・るりはの着物小説劇場・第一話「袖振り合うも恋の始まり?」

即興・るりはの着物小説劇場

 ただ、なんとなく書き出しちゃったら、物語ができてた。まぁ、そんな感じで、いつも短編小説を書く。無計画、思いつき、その場その場\(ёⅴё)/。でも、実際に仕事で書くときは、それなりに推敲をして、前後の関係を直したり、時代を変えてみたりと、いちおう構成を練る。

 でも、せっかくのブログだから、ただ閃きだけで、ぶっつけで小説を書いて遊んでみようと、思い立つ(θэё)。エッセーもいいけど、変化をつけて、小説と交互にしてもいいかも知れないと……テーマはもちろん『着物』。

 今、私の頭の中は、真っ白。何も考えてない("★";でも、いつもこんな感じで、とりあえず書き出してみる。

と、いうので、着物小説の始まり始まりです!!(どうなることやら(?:?゛)

       ※ ※

開幕一、『袖振り合うも恋の始まり?』

 佐織は、いつもの喫茶店に向かった。他に洒落た店があるというのに、つい、バンカラな店に足が向いてしまう。バンカラと言えば聞こえはいいが、実際には、くたびれたオヤジがやっている、ただ古めかしいだけの店だ。

 着物で、冴えない喫茶店にいって、安いのが取り柄のサンドイッチを食べる。違和感がありそうで、しかも店で目立ちそうで、ところが、そうでもなかった。

「ね、マスター、なにか面白い話題ってない?」

 佐織は、注文するでもなく、店主に話しかけた。

「面白い話を聞きたいのは自分のほうだよ。今日も豆を焙煎して、キャベツを刻んで……何が面白くて、こんな商売やってんだか……」

 オヤジは、それだけ答えて、カウンターの中に引っ込んでいった。

_1_2  佐織は、すでに本を広げ、文字を追っていた。

 馴染みの珈琲店で、いまさら注文でもなかった。佐織がこの店で頼むメニューは、トースト・エッグサンドにブレンドコーヒーと、相場が決まっていたのだ。

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 飽きもせず、ほぼ毎日、バンカラな珈琲店にやってきて、しかも同じメニューだけを食べ続ける。気がついたときには、注文する手間も省けていた。

_1 数ページ読んだところで、オヤジがサンドイッチとコーヒーを運んできた。佐織は、手ぬぐいを出して、端を帯にひっかけた。着物には、手ぬぐいと決めていた。ハンカチでは帯や膝は覆えないし、襟にも巻けない。手ぬぐいは、手染めに限った。柔らかな風合いと、まろやかな色は、手染めだからの長所だった。

 キャベツだらけ、オムレツだらけのトーストサンド。口に運ぶと、キャベツがボロボロこぼれ、オムレツがはみ出してくる。そしてパン屑がパラパラ落ちて、ケチャップが滲み出してくる。それが美味しいのだと、佐織は思った(@^ж^@)

そして、二切れ目のサンドイッチを食べようと思った時、通路を歩く客が、佐織の袖をひっかけたζ◎;◎“!

 その弾みで、サンドイッチがポロリと落下した。中身がバラバラになり、パンがカップの中に漬かった。

「あ、着物、大丈夫でしたか! 汚れませんでしたか?」

 早口に言う男と、佐織は目を合わせた。

「あ!」佐織は、小さく叫んだ。

 その佐織の顔を、男は不思議そうに見つめた。

 (次回更新に続く)

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著者:岩崎 るりは

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